自己愛性人格障害の闇。

自己愛性人格障害の闇について紐解いていくブログ

被害者は、心の底に「逃げたくない」理由がある

まず最初に、自己愛性人格障害者は、

「脳機能の障害ではありません。」

何度も言います。

 

自己愛性人格障害者は

精神の障害です。

 

前頭葉萎縮はただ、その影響です。

前頭葉萎縮や前頭葉機能障害が

自己愛性人格障害者を

生むわけではありません。

 

前頭葉の機能障害で起こるのは

自己愛性人格障害でも

モラハラでありません。

 

前頭葉機能障害です。

 

 

というわけで、何が言いたいかといいますと、

 

自己愛性人格障害者は

脳はしっかりしています。

 

じゃあなぜ自己愛性人格障害者は

なぜ都合が悪いことは忘れるのか?

と言われると、

脳はしっかりしている(記憶はしっかり

している)けど、

それが都合の悪い記憶だと

心が判断しているので、

 

心が目をそらさせるからです。

 

つまり、記憶としては

保管してあるのに、

まるでその事実が見えていないかのように、

心は振る舞ってしまいます。

 

なぜあれだけ暴言をしておいて

何度も謝っては同じことを繰り返すのか?

というのも、

本人の頭ではよくわかっています。

 

暴言をしたことも謝ったことも

よく覚えています。

 

ですが心が忘れさせます。

暴言をしている間は謝ったことを

忘れ、ひたすら暴言を吐き、

謝っている間は暴言の内容は

事実ではない、思ってもいない、と

その時の自分に都合のいいように

変えられます。

 

頭ではしっかり問題を認識し、

心では「自分は立派に謝罪しているのだ!

謝るのが人の筋だ!」

と考え、

 

深層心理では「謝るのが最善の

コントロール方法だ、

なんとかしてコントロールしなくては、

絶対にコントロールしてやる」

と感じていることになります。

 

しかしこれは、被害者も一緒なのです。

 

「逃げたほうがいい」と思っている

被害者でさえも、

逃げることを具体的には考えません。

 

何年考えても、

逃げる策を考えません。

 

なぜか?

心が最初から放棄しているからです。

 

頭では相手がおかしな

人間であるということを

大分前から判断しているはずです。

 

心では逃げたい、おかしい、

何年続くんだ、早く死んでほしい、

と思っていても、

 

深層心理では「まだそのときではない、

今は逃げられない、離れるのがものすごく

怖い(から結果的に逃げたくない)」

という感覚だと、

 

「経済的な理由が…。」

「こどものために…。」

と心がそれらしい理由を

引っ提げようとします。

 

これは、

人として当然の働きです。

 

そして第三者が

「そんなの逃げるべきだ!」

「逃げないなんておかしい」と

いうのは、

頭だけで考えることのできる

位置にいるからです。

 

ですからこういう答えも

ある意味当然と言えます。

 

逆に深層心理で

覚悟ができていると、

経済的な理由もこどものことも

「逆に自由にお金が稼げていい」とか

「別れたほうがこどものためだ」

と思うようになります。

 

この覚悟というのが厄介で、

人の心理は思い通りには

なりません。

 

なんとかこの「離れるのが怖い(結果的に

逃げたくない)」

という感覚がどうしたら

軽くなっていくのか?から

考えなくてはならないからです。

 

人によっては証拠を積み上げていくことかも

しれません。

経済的支援を受けられる目処がたつこと、

あるいはその相談を積み重ねて

いくことかもしれません。

 

離れなくてボロボロになった人を

みたときかもしれません。

なぜ離れることが怖いのか?それは

モラハラを受け続ける未来より

怖いことなのか?に

気づくことかもしれません。

 

モラハラにふと限界がきてしまう

ことかもしれません。

それは、人それぞれでしょうし

複合的な要素もあるかもしれません。

 

 

被害者が、モラハラの相談をしても

ぴんとこないのは、

「逃げたほうがいい」

「こうしたほうがいいのでは」

というのは

 

もう十分自分の頭や心が

何度も感じていることであり、

 

たいしたことないよ、

という言葉も心理レベルでは

「逃げたいって考えてるのに!」

「ものすごく困っているのに!」

という反抗を生むだけで、

 

深層心理レベルの

「逃げるのが怖い(結果的に逃げたくない)」

という不安を

軽減するようなアドバイスが

貰えないところにあります。

 

もちろん、被害者は

「本当は逃げたくないの」なんて

言い方はしませんから、当然です。

 

被害者は「逃げたい」のが

自分の本心だと思っているのですから。

 

逃げるのが怖い、逃げたくない理由が

自己愛性人格障害者への強烈な

依存にあるなら、

その依存にまず感覚的に

気づかなくてはなりません。

 

頭で理解するのではなく、

依存しているということを

感じるということです。

 

その依存を感じないうちは

「依存してるだけじゃない?」

と言われても反発するだけです。

 

「きっと依存してるだけ

なんだろうな」と

頭で理解しているだけでは

足りないのです。

 

依存よりも恐怖が強いなら、

恐怖のほうが強いのだと理解して、

その恐怖をどうにかして

軽減するしかありません。

 

 

ダイエットしたい!と思っている人間が、

いつまでたっても痩せるような

努力をしようとしないのは、

 

ダイエットしたいと心の底では

思っていないのと同じで、

 

暴言は改めないと、

改められるはずだ!

ただストレスがたまりすぎた

だけだ!と

思っている自己愛性人格障害者が、

 

心の底では

「そう思い込め、とにかく思い込んで

自分を守れ」

という働きをしているのと同じで、

 

被害者も心では

逃げたい逃げたいと叫びながら

深層心理では

「逃げたくない」と思っています。

 

心で逃げようとして

心の奥底も逃げたいと思っているなら

危険を犯そうと何しようと

逃げるからです。

 

心で相手のことをまだ好きでも、

深層心理が「それだけでは無理だ」と

判断すれば同じように逃げます。

 

被害者が逃げることを

真剣に計画しようとするとき、

深層心理では逃げたい、

に切り替わっています。

 

もしくは、

逃げたいとまだ思えない場合は、

逃げたいという意志がもっと

強くなるように、

逃げたい気持ちを手伝うための

作業をしなくてはなりません。

 


それが

自分がただ相手に依存していた

だけだったということを

感覚で思い知ること、

 

あるいは当面の金銭面の援助を貰ったりなどで

心配しなくてよくなった、

身を隠せる場所を確保できた、

離婚に足るような証拠をとにかく

たくさん集めることができた、

また1年後も同じような生活を

しているかと思うと

急に嫌気がさした…

 

自分の意志が変わるきっかけが

何なのかは、人によって違います。


 

人は心でなにかを強く思うだけでは、

自分の根底を突き動かせない

ということです。

 

被害者は、

逃げたいと覚悟できたときは

逃げるのですから、

逃げられない間は、

その覚悟をする準備が足りていないだけ、

 

あるいはあらゆる恐怖や想いが大きすぎて

逃げたい理由がそれに勝てないだけです。

 

覚悟をしようとする

きっかけが積み上がらない以上は

覚悟できないのは当たり前のことなのです。

 

モラハラも精神がおかしくなりそうだが

逃げれば今度は命をとられそうで

怖い、だから逃げたくないと思っているなら、

物理的に命をとられる可能性を

潰していくしかないのです。

 


逃げたい、と人に相談するときは、

「逃げたいんだけど今は逃げたくないから

逃げたくなるような案がほしい」

あるいは

「逃げないとこれだけ損だと感覚的に

分かりたい」

のだと頭に入れて相談しないと、

 

「逃げりゃいいじゃない。

なんで逃げないの?」

という言葉がもちろん

帰ってきてしまいます。

 

「こうこうこういう理由があるのに

なんで逃げないの?

相手はこんな人間なのに」

と言われた日には、

 

逃げられない自分を非難されているような

気がして、

急に自己愛性人格障害者を擁護したりして

結局逃げたいと言っているのに

なんなんだ?と

誤解を受けるはめになります。

 

余計な労力を使うだけです。

 

被害者が逃げるためには、

小さい覚悟を積み上げるしかないのです。

 

そして覚悟するには

覚悟できない理由を

一つずつ軽くしていくしかありません。

 

 

自己愛性人格障害者に

アプローチするのは不可能に近いですから、

まわりの資源を使うしかありません。

 

被害者は、覚悟ができればいつかは

逃げます。

 

あなたにとっての適切なタイミングで、

より安全な退路で逃げてください。